Pythonでの画像処理はPIL(Python Imaging Library)がポピュラーです。ただしPIL自身はPython 3系には対応しておらず、後継のPillowがそれに対応しているため、そちらを選択するとよいでしょう。
Pillowのインストール
下記コマンドを入力しPillowをインストールしてください。
※これはpipがインストールされていることを前提としています。インストールしていない場合はpipの使い方とインストールを参照してください。
pip install pillow
イメージファイル情報の取得
例で使用するイメージファイルは、本サイトのロゴを使用しています。
from PIL import Image img = Image.open('./logo.jpg') print(img.format) print(img.size) print(img.mode)
JPEG (250, 50) RGB
3行目で指定の画像ファイルを開き 5、6、7行目でそれぞれ画像フォーマット、画像サイズ、画像モードを取得・表示しています。画像モードはトゥルーカラーの場合はRGB、グレースケールの場合はLなどが入ります。
画像フォーマットの変換
画像ファイルのフォーマットを指定の形式に変換する方法です。
from PIL import Image img = Image.open('./logo.jpg') img.save('./copy.jpg') img.save('./logo.bmp', 'bmp') img.save('./logo.gif', 'gif')
実行後、作業ディレクトリへ以下のファイルが保存されます。
- copy.jpg – 元ファイルlogo.jpgを別名保存(コピー)
- logo.bmp – 元ファイルlogo.jpgからBMPへ変換して保存
- logo.gif – 元ファイルlogo.jpgからGIFへ変換して保存
イメージファイルの加工
次の例は画像の反転などを行う方法です。
from PIL import Image img = Image.open('./logo.jpg') left_right_image = img.transpose(Image.FLIP_LEFT_RIGHT) left_right_image.save('./logo_left_right.jpg') top_buttom_image = img.transpose(Image.FLIP_TOP_BOTTOM) top_buttom_image.save('./logo_top_bottom.jpg') img.thumbnail((125, 25)) img.save('./logo_thum.jpg')
実行後、作業ディレクトリへ以下のファイルが保存されます。
logo_left_right.jpg – 元ファイルlogo.jpgを左右反転保存
logo_top_bottom.jpg – 元ファイルlogo.jpgを上下反転保存
logo_thum.jpg – 元ファイルlogo.jpgからサムネイル画像を生成